基礎断熱の床下は換気の盲点

昨今、基礎断熱(床面でなく基礎外周面を断熱する)工法を採用する住宅が増加しています。床面を断熱する家と違い、基礎断熱の床下は温湿度環境が外気の影響を受けず安定し、室内環境に近づくため、断熱効果による室内快適性の確保と同時に、床下の湿害抑制効果についても有効とされています。
一方で基礎断熱工法は床下へ外気を取り入れる換気口がなく、自然通風は期待できません。そのかわり床にガラリなどを設け、南北面の温度差を利用したエアサイクル効果により室内空気との流通を図ったり、ダクト吸い込みにより換気を図ったりするのが一般的です。しかし基礎コンクリートの初期養生水分の蒸散や、毎日発生する生活水蒸気の流入により、床下内部には水分が滞留しやすく、深刻な湿害の発生も報告されています。基礎断熱工法においても、居室にのみ計画換気を導入し、床下空気環境への配慮を怠っては、せっかくの高性能住宅の価値感低下を招きかねません。
そこでアルトピアでは、基礎断熱専用の床下用撹拌・換気システムをラインアップ。床下全体の通風を図り、同時に床下を負圧化することにより、室内の安定した空気を床下へ供給して湿害を抑制し、基礎断熱のメリットを最大限発揮させることが可能になります。

通風+効率換気の図

換気設計のポイントは通風+効率換気

一口に床下と言っても中基礎や人通口の配置・形状はさまざま。単に換気をおこなっても、空気が滞留してしまう箇所が多く、ショートカット現象による換気の無駄を排除し、通風経路を適正に設計しなければ、換気の効果は十分に生かされません。
MS-301Siシリーズは本体の撹拌送風機能に加え、φ50㎜ダクト配管による床下全域への通風と換気の両立が可能な、基礎断熱工法専用の撹拌・換気システムです。

ニューコンセプトイメージ

空気は普通、直線的な流路を形成するため、流路から外れた場所の空気が換気されないという問題点があります。エコピオは独自の撹拌+ダクト換気により、死角のない効果的な床下全体換気をおこないます。

新コンセプト=基礎断熱専用の床下機械換気

床下の中央部などへ本体を設置し、設置場所周辺の空気を撹拌しながら、ダクトで排気します。80~110m³/hの換気風量を確保できるため、床下と室内の24時間換気を兼ねる場合などにもお勧めのパッケージです。停止時は逆止弁ユニットで外気の逆流を防止します。床下への給気経路や本体設置の最適箇所は、住宅の設計等により異なりますので別途ご相談ください。

MS-301 Si-1図

基本パックと床下設置パターン-2

床下全体の空気を本体の撹拌送風とダクト送風により撹拌・循環させ、同時に低風量換気(20〜25m³/h程度)をおこないます。床下空間を常時0.5回換気(時間あたりの換気回数)するのに最適な換気風量で、熱損失が少なく室内の換気バランスを崩すこともありません。停止時は逆止弁ユニットで外気の逆流を防止します。

MS-301 Si-2図

基本パックと床下設置パターン-3

床下全体を本体の撹拌送風とダクト送風により撹拌・循環させ、換気は別途室内用の24時間換気機器のダクトを経由しておこないます(換気風量は床下へ別途配管したダクトの吸込量に依存します)。リフォームでの設置などに最適です。
※24時間換気機器のダクトを床下へ配管しても、ショートカット現象等により換気が有効に機能するエリアは一部分に限られます。床下全体の空気循環にお役立てください。

MS-301 Si-3図


●(※)各基本パックには、ダクト固定バンド、ダクト吊針金、本体取付用ネジ等が含まれます。
●基本パック/1セットの適用床下面積は20坪です。
●ダクトは現場に合わせた長さにカットして接続してください(ダクトの表示長さは目安です。若干の誤差が生じる場合があります)。
●制御用専用タイマー、電源コードは別売となります。


床給気スリット

床給気スリット画像

基礎断熱工法床下の換気を効果的に行うために、MS-301本体ユニットから離れた適正な場所へ、床給気スリット(ガラリ)を1か所以上設けてください。
※給気スリットは、別途市販のものを手配してください。

●給気スリット参考品番
KS-0402P(キョーワナスタ)、YV-7530(Joto)、
ループエアスリット(サハラ)

ラインアップ/撹拌専用タイプ

エコピオラインナップイメージ画像

大阪市新築時基礎断熱床下相対湿度時間累積率

右グラフは大阪市の新築住宅における基礎断熱床下の相対湿度時間累積率を示します(6月)。
「撹拌なし」は24時間換気機器のダクト換気のみの場合、「撹拌2台」は撹拌送風機を2台追加した場合、そして「ダクト排気」は、アルトピア床下用撹拌・換気システム基本パック①(MS-301Si-1)を設置運転した場合です。基礎断熱の床下でも高湿化が避けられないこと、そして専用の撹拌・換気システムを設置すれば、床下へ蒸散・滞留する基礎コンクリートの養生水分や生活水蒸気の滞留を、効果的に排出できることがわかります。

※相対湿度の時間累積率とは、その期間における相対湿度の出現率を示します。
(湿害の発生は「湿気の多い時間がどれほど継続されるか」によるとの観点から、建築学会等では相対湿度時間累積率による環境評価が多くおこなわれています)

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